特定行為看護師を目指したきっかけは?
看護師として医師とコミュニケーションを取るうちに、患者様に対する互いの視点の違いに気づきました。退院という同じ方向に向かっていても、時にすれ違いを生むこともあります。そこで、特定行為研修で医師側の視点を学ぶことで、患者様に対する支援方法につながるのではと思い、興味を持ちました。元から医学に興味があったので、講義や実技は面白い反面とても難しく、刺激になりました。
病棟看護師 米林 真由美
特定行為看護師として、現在どのような活動をされていますか?
特定行為研修では、創傷管理関連、呼吸器(長期呼吸療法に係るもの)関連、栄養水分管理に係る薬剤投与関連の3区分を修了しました。
現在は主に、気管カニューレの定期交換、褥瘡に関しては壊死組織のデブリードマンを行っています。また、講師として「DESIGN-Rの測定方法」について褥瘡の院内研修会を実施しました。
適宜、創傷の処理内容や栄養管理など、医師や栄養士と検討するなど、多職種と連携をとることも多いです。
今後、どのような看護をしていきたいですか?
臨床推論、フィジカルアセスメントなどの講義を通じて、疾患の内部に焦点を当てた医師側の視点を学びました。看護師は、病状から予後、社会的背景まで多角的に患者様を理解し、主体的に多職種と連携をとることが必要になります。今後も、特定行為で得た知識と技術を生かし、患者様を取り巻くスタッフの橋渡し役を果たしていきたいと考えています。